アジャイルサムライ新宿道場#4に参加しました

 朝から風が強く雨も若干混じる悪天候の中、少し早めに新宿に行って
軽く壁に上った後、第4回アジャイルサムライ新宿道場に参加してきました。
(当日のタイムテーブルはこちら http://bit.ly/H8zFaI

 で、今回は3回のワールドカフェがありましたが、男気じゃんけんに
見事勝利したので、一番奥のテーブルの主として居座り続けることになりました。

テーマは「アジャイルな分析は、何を何処までやればよいのか」です。
チーム名は(六本木付近勤務者が多かったということで)「チームギロッポン」。

 以下、散文的になってしまいますが話し合われた内容について、メモ。
 
 ・「分析」という事に関して、WFと(XP、スクラムといった)アジャイルでは
  根源的には同じく「やりたい事(=ゴール)」を決める行為、もしくは
  「要求をまとめる行為」なのかもしれないが、その捉え方が違う。
  
  WFの場合、始めに全てのスコープに対してそれを行いゴールを「固定」する。
  Agileの場合、「その時点」でのゴールを「スナップショット的に」固める。

  例えばWFにおいても「画面モック」を作成してユーザとの要件定義を
  行う場合があったが、それは「仕様を始めに決めきって、設計書を作る為の材料」となる。
  (言い換えると、その「画面モック」はある意味絶対的な存在となる)
  
  一方Agileにおける「画面モック」はその時点で開発を行う為に
  「スコープを限定して深堀りする為のもの」となる。
  (言い換えると、開発が進んで別の要件等が発見されたら、それは捨ててしまう前提となる)

 ・また、「どこまで」という問いに対しては「実装ができるところまで」という事に
  なると思うが、WFとAgileではタイミングが(上記の通り)違う。
  
 ・同じ週の木曜にあった「すくすくスクラム」の勉強会で出た
  「アーキテクチャジャンプ」についても若干話がでました。
  
  ⇒ WFの場合、(始めにやる事を決めきってしまう前提なので)
    本来アーキテクチャジャンプは発生しない。
    (もし、発生したら初期の要件定義・技術検討が甘かったせい、という事に
     なると思います)
    
    一方Agileの場合は、発生する可能性が高くなってしまう。
    それを出来るだけ発生させないようにする為には、
    日々のリファクタリングや、テスティングを実践を積み上げるしか無さそう。
    それによってジャンプの発生頻度や、その距離を短くしたりできると思う。
  
 ・アジャイルな分析のメリットは言わずもがな、変化に強い、ということ。
  逆にデメリットは、随時変化に対応が出来る分、開発のEndが見えにくくなってしまい、
  契約が出来ない、ということと、「局所最適化に陥る可能性が高い」という事。
  
  ⇒ 後の方はある意味宿命かもしれませんが、良いPOがいたら、
    その危険性をかなり下げる事ができるのではないか、という事になりました。
 
 ・また、TDDの拡張版であるBDDについても少し話が出ました。
  ⇒ 参考サイト:http://bit.ly/HDJQzP
  
 後は夕方頃から、そのままの流れでビア(スシ)バッシュに突入しつつ、
振り返りも合わせてやって、次回の道場ネタも決まりました。
(次回は手を動かすネタで)

 21:00頃までやって、本日は道場終了。僕はその後鼻メガネの会の2次会にコソッと
お邪魔して、ちょこちょことお話させてもらいましたよ、と(名刺を忘れていたのが残念な感じでしたが(汗))