上流工程での合意形成を目指して(IPAイベント) に参加しました。

 前日の台風がうまく通り過ぎて、なんとか天気が回復した中、
おばあちゃんの原宿と言われる巣鴨に初上陸してきました。
(まぁ、行きは駒込で降りたんだけど(^^;;)

 会場は8割程度埋まっている感じで、殆どがクールビズな方々でした。
普段の開発者・アジャイル界隈と服装が全然違う。。。自分は
私服で参加してましたが(キリッ

 当日のツダりは例の如く、Togetter にまとめてます。
 
 2012_06_20_上流工程での合意形成を目指して(IPAイベント)(http://bit.ly/LDSaaA)

 内容ですが、、、前半はタイトル通り機能要求(要件定義)で、
如何に上手く顧客(発注者)とベンダ(開発者)がうまくやり取りをして
後工程での手戻りを防ぐかに焦点を当てた、278のコツについて
幾つかをピックアップしつつ説明がありました。
(参加者にはCD-ROMが配られましたが、IPAのサイトからダウンロードも可能)
http://t.co/vMcHYVzX
 
 後半は非機能要求(主にシステムインフラ)に焦点を当てた内容でした。
 
 さて、以下私見ですが、、、

 ・ぶっちゃけ、こういうことって若干形は違えども
  各ベンダでやってるんじゃないの?という感じ。
  勿論、100%出来ているかとかは別にして。
  
  ⇒ 考えてみたら当たり前で、そもそもこの資料の元ネタ自体が
    国内ベンダ9社が集まって作ったものだから当然といえば当然。
 
 ・前提についてイマイチ触れられていなかったのが残念。
  恐らく「よくある」SI案件を前提としていたと思いますが。。。
  
  ⇒ よっぽどツッコミを入れようかと思ったのですが
    (「発注者が【全て仕様を分かっている】前提だと思いますが、
      それは現実的な仮定なんでしょうか?」とか
     「先ごろ、某I○Mさんと某銀行さんの裁判がありましたが、
      この方法でそれは回避できたのでしょうか?」とか)
    「ガチ」な質問ぶつけて場の雰囲気を壊すのも大人気なかったんで
    止めときました(^^)
    
 ・後、資料の中身がExcelで作成された、いかにも「SI屋」って
  感じの図表がペタペタ貼り付けられてましたが、
  僕がよく行く勉強会界隈だと相当Disられてるだろうな、と。
  
  ⇒ 僕個人としては、いい点もあれば悪い点もあると思いますし
    あまりExcel設計書自体は嫌悪していません。
    要は使い方とその中身じゃね、というのが僕の今のスタンス。
 
 ・最後に、数が多すぎ。278って。。。勿論全てを取り入れろという
  ワケでは無いそうですが、1回読むのだって苦労するぞ、と。
  保険の約款じゃないんだから。。。
 
 あと、正直ココで発表されていたレベルの事が出来ていないとなると
現場は相当ヒドい事になるだろうな、というのも率直な感想でした。
(やってたとしても、ヒドい事になる可能性はあると思いますが)

 いい点を上げるとすると、一応指針となるものが公的な場で発表された
ということで、「(SIやる上での)最低限のレベル」について
モノサシができた事なんじゃないかな、と。